映画「ザ・シューター/極大射程」の感想
前半1/3とラストの復讐シーンとが見ごたえあり。
まず、遠距離の狙撃が思ったより難しいことに驚くだろう。
主人公はテロ対策の協力を依頼されるが、これがワナでわるい奴らに犯人に仕立て上げられかける。
この急展開が本作の最大の見どころ。
映画館ではじめて本作を観たとき、「まさか」という感じで驚いた。
そこから主人公は命からがら脱出をはかるのだが、その逃亡劇が秀逸。ハラハラドキドキの連続。
逃亡の際、至近距離から受けた銃弾の傷をみずからの力で応急処置するのだが、まさにプロという感じ。
警察の車のトランクに薬品類があることを主人公は知っており、それを巧みな形で取り出す。圧巻。
この逃亡劇が一段落すると本作の見どころのピークは越えてしまう。
だからといって見どころがまったくないわけではない。それなりに面白いのでご安心を。
中盤以降の見どころをひとつあげよう。
主人公が真の敵に復讐するため、銃の専門家を尋ねるシーンだ。
この専門家がすこぶる味わい深い。役者なのか、本物の銃の専門家に演じてもらっているのか分からないくらいだ。
役者のMVPとしては、ジョンソン大佐の部下のひとり。
主人公のスワガーと険悪な雰囲気になるが、大人のふるまいをみせる。2度ほど。
とにかく前半1/3、目が離せない!